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2018.01.17

虫歯菌や歯周病菌は減らせるか?

虫歯や歯周病は細菌が引き起こす感染症です。皆さんは虫歯菌や歯周病菌を減らすことができると思いますか?答えは「できます」。細菌ですから対策次第では減らすことができるのです。ここでは虫歯菌・歯周病菌の特性を知り、それを減らすにはどうすればいいかといった具体的な対策法を紹介します。

虫歯菌・歯周病菌が症状を悪化させるしくみ

虫歯菌・歯周病菌が症状を悪化させるしくみ感染症である虫歯や歯周病の原因菌は主に「ミュータンス菌」です。生まれたての赤ちゃんは口内にミュータンス菌を保有していません。大人との接触によりうつるといわれています。まずはこの段階で、赤ちゃんに大人の口内のミュータンス菌をうつしてしまわないよう、むやみにキスをするなど口での接触をしないように気を付けましょう。口内のミュータンス菌は歯の表面で糖をエサにしてどんどん増殖していきます。朝起きたときに、口の中がネバネバしていませんか?それが、ミュータンス菌が糖と結びついて作ったプラーク(歯垢)です。これを放置していると、菌の温床となり、虫歯や歯周病がどんどん進行していきます。糖と結びついたミュータンス菌は強い酸と不溶性グルカンを発生させます。不溶性グルカンは歯に菌を密着させる力と抗菌剤などから菌を保護する力を持っています。そして、強い酸とともにプラークとなり、菌のさらなる増殖を促進します。歯の表面はカルシウムであるエナメル質で覆われていますが、これをミュータンス菌が作り出した強い酸が溶かしてしまいます。歯の表面のエナメル質が溶けて崩壊すると、いよいよ虫歯の状態になります。エナメル質は一度失ってしまうと自然治癒することはありません。痛みなどの自覚症状がなくても、早期に歯科医院で診てもらうことが大切です。

ブラッシングで虫歯菌・歯周病菌を減らそう

ブラッシングで虫歯菌・歯周病菌を減らそう一方、歯周病は歯と歯茎の隙間である歯周ポケットに菌が入り込むことから始まります。歯茎が炎症を起こした状態が歯肉炎で、これが進行し歯や歯を支える骨などの周辺組織を破壊しはじめた状態が歯周炎です。虫歯と同様にプラークが菌の温床となり、どんどん歯周病を進行させていきます。虫歯菌・歯周病菌は糖類をエサにして育ちます。そのため、甘い飲み物や食べ物をダラダラと摂り続けるのは危険です。菌にエサを延々と与え続けていることになるからです。甘い飲み物・食べ物を摂取する際は時間を決めてダラダラ食べ続けないようにしましょう。そして、食べ終わったら、歯のブラッシングをするなどの対策をしてください。ブラッシングのコツですが、プラークを取り除くように意識することが重要です。一本一本、歯の生え方に沿って磨き、歯と歯の隙間などもデンタルフロスなどの補助器具を使って、しっかり磨き取るようにします。硬すぎる歯ブラシを使わない、強く擦りすぎないなどの点にも注意しながらブラッシングを行います。

キシリトールガムで虫歯菌・歯周病菌を減らそう

キシリトールガムで虫歯菌・歯周病菌を減らそう糖をエサとする虫歯菌・歯周病菌がエサにできない甘味料があります。それは、「キシリトール」です。キシリトールは天然素材の甘味料です。白樺の木から作られることが多く、砂糖と同等の甘さを感じることができます。菌がキシリトールと結びついても虫歯の原因である酸やプラークを密着させる不溶性グルカンを生成できないので、ブラッシングによりプラークを落としやすくなるのです。 そして、だんだんと虫歯菌・歯周病菌は減っていきます。そのかわり口内に善玉菌が増え、腔内環境を整えたり、口臭を予防したりする良い働きをします。キシリトールを取り入れるために歯科医が勧めているのはキシリトールガムです。テレビCMなどでもキシリトール入りのガムはおなじみですが、歯科医院のみで取り扱っている100%キシリトールガムがオススメです。一般に市販されているガムを選ぶ場合も、含有量90%以上のものが理想です。最低でも50%以上のものを選ぶようにしましょう。 キシリトール以外の甘味料を含むガムの場合は、菌を増殖させる糖を含んでいるので逆効果になります。気を付けましょう。

まとめ

虫歯菌・歯周病菌はブラッシングやキシリトールガムを噛むことで減らせます。とはいえ自己流で済まさず、まずは歯科医院でプロによる定期的なメンテナンスやブラッシングの指導を受けることが大切です。

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