1.マグネットデンチャーとは?
マグネットデンチャーとは、留め具で固定する代わりに磁石と金属がくっつく力を利用して固定する入れ歯です。
入れ歯の裏側に埋め込んだ小さな磁石と、残存歯に装着した金属が磁気の力でくっつきます。残存歯は歯の根だけが残っている状態でも問題ありません。残存歯がまったくない場合は、金属を装着した人工歯根(インプラント)を歯茎に埋め込みます。心臓にペースメーカーを入れている方は事前にご相談ください。適用できないことがあります。
入れ歯の裏側に埋め込んだ小さな磁石と、残存歯に装着した金属が磁気の力でくっつきます。残存歯は歯の根だけが残っている状態でも問題ありません。残存歯がまったくない場合は、金属を装着した人工歯根(インプラント)を歯茎に埋め込みます。心臓にペースメーカーを入れている方は事前にご相談ください。適用できないことがあります。
メリットは次の通りです。
- 留め具がないので入れ歯であることが目立ちにくい
- 留め具を使用した入れ歯より固定力が強く、ずれたり外れたりしない
- 安定感があり食事や会話の邪魔にならない
- マグネット式のため装着・取り外しが簡単
- シンプルな構造なのでお手入れが簡単
- 残存歯が留め具によって揺さぶられないため、残存歯への負担が少ない
(留め具のついた部分入れ歯は留め具をかけている残存歯に負担がかかり、歯がグラグラしてくることがあります)
デメリットは次の通りです。
- 他の病院で頭頸部のMRI検査を受ける時は、歯科医院で事前の処置が必要
(マグネットデンチャーの磁気によってMRIの像にゆがみが生じるため) - 保険が使えない自費診療なので治療費が高額になる
- 金属を装着する残存歯の本数が少ない場合、適用できないことがある
マグネットデンチャーは次のような方に向いている入れ歯です。 - 見た目の良い入れ歯にしたい方
- 安定感のある入れ歯をお探しの方
- 残存歯を残したい・負担をかけたくない方
- お手入れや着脱が簡単な入れ歯をお探しの方
2.治療のイメージ
残存歯を利用した場合の治療の流れをご紹介します。
①検査
レントゲン撮影で残存歯の状態を確認し、金属を装着する土台の歯として適切かを診断します。
②残存歯の治療
③入れ歯の作製
入れ歯を作り、残存歯の金属部分と接する位置に磁石を埋め込みます。磁石は超小型のものを使
用します。