フッ素といえば、歯磨き粉に入っているものというイメージがあるかと思います。確かに、今現在市販されている歯磨き粉のほとんどにはフッ素が含まれています。これはフッ素に高い虫歯予防効果があるためで、実際に毎日使い続けることで高い効果があります。そしてフッ素の活用方法として、「歯医者さんでフッ素を塗ってもらう」という方法もあります。今回はこの方法について詳しく見ていきましょう。
歯磨き粉のフッ素だけではダメなの?
「自宅でフッ素入りの歯磨き粉を使っているんだから、歯医者さんでわざわざフッ素を塗ってもらわなくてもいいでしょう?」と感じるかもしれませんが、実は歯磨き粉に入っているものと、歯科医院で使用されているものでは含まれているフッ素濃度が全く違います。そのため、自宅では低濃度のフッ素を含むもので毎日磨いて、1年に3〜4回くらい歯医者さんで高濃度のフッ素を塗布してもらうことで、虫歯の予防効果を大幅に高めることができます。
歯医者でフッ素塗布をオススメする理由2つ
フッ素には溶かされ始めた歯の表面の修復を促す、虫歯菌が酸を作り出すのを阻害する、歯の質を強化する、という3つの作用があります。フッ素塗布は主にお子さんに向けて行われることが多いため、子ども向けと思われがちですが、実は大人にも非常に効果的です。 歯医者さんで子どもにも大人にもフッ素塗布をオススメする理由は次の2つです。
1.虫歯になりやすい子どもの歯を強くしてくれる
乳歯はエナメル質が薄く、構造的にも永久歯に比べて弱いため、虫歯になりやすいものです。また、生えたての永久歯は、まだ歯の質がしっかりとしておらず、油断すると虫歯がすぐ出来てしまいます。そのため、お子さんのうちは歯医者さんでのフッ素塗布を積極的にやった方が良いでしょう。