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2016.11.02

甘いものさえ食べなければ虫歯にならない?虫歯のメカニズム

甘いものさえ食べなければ虫歯にならない?虫歯のメカニズム

甘いものを食べ過ぎると虫歯になる、というのはほぼ常識のようになっていますね。確かに甘いものの摂りすぎは虫歯を作る大きな原因となりうるものです。
しかし、だからと言って「甘いものを食べない=虫歯にならない」というわけではないのです。虫歯ができるメカニズムを知って、効果的に虫歯を予防していきましょう。

甘いものを食べなくても虫歯はできる!

甘いものをよく食べているのに虫歯にならない人もいれば、甘いものはそれほど食べないのに虫歯になってしまう人がいます。このことから言っても、虫歯にならないためには甘いものに気をつけるだけではいけない、ということが分かります。 それでは、虫歯のできるメカニズムを見ていきましょう。

■虫歯ができるメカニズム

虫歯の原因は主にミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌の1種です。これはショ糖(スクロース)を餌にして増殖し、細菌の集合体である歯垢(プラーク)を作り出します。そして、この細菌が作り出す酸が歯を溶かし始めて、虫歯になっていくのです。 この、虫歯菌の餌となる「ショ糖」ですが、これは甘いものだけでなく、普段私たちが主食として食べている米やパンなどの炭水化物にも多く含まれています。そのため、単に甘く感じるものだけを避けているだけでは虫歯を予防することはできません。 つまり、主食を食べないというわけにはいきませんから、特別甘いものを食べているわけではないのに虫歯ができてしまう、ということが起こってしまうのです。 また、普段私たちが行っている歯ブラシでの歯磨きで取りきれる汚れは、全体の6割程度と言われています。これはつまり、残りの4割は歯垢となり、そのまま歯の表面に残り続け、徐々に歯を溶かしていってしまうことになります。

虫歯ができないようにするには

虫歯ができないようにするには

虫歯ができないようにするには、間食、甘いものをなるべく控えることももちろん大切です。ですが、それと同時に歯に歯垢を停滞させないということに気をつける必要があります。そのためには次のことに気をつけてみましょう。

1.よく噛んで食べる

よく噛むことで唾液が十分に分泌され、歯の表面の汚れを流し、また、唾液の成分が溶かされた歯を修復してくれる「再石灰化」を起こしてくれます。やわらかいものばかり食べず、繊維質のものを取り入れよく噛むようにしましょう。

2.甘いものをだらだら食べない

甘いものを長時間口の中に入れておくのが最も危険です。甘いものを食べるときは、時間を決めて口の中に長くとどめておかないようにすると良いでしょう。

3.デンタルフロスも使う

歯磨きの効果を高めるためにデンタルフロスを使用しましょう。これだけでも汚れを落とす効果が大幅にアップし、歯間からの虫歯を防ぐことができます。

4.歯医者さんで定期的なクリーニングを受ける

自分で取りきれない汚れは3か月〜6か月ごとくらいに歯医者さんできれいにしてもらうことで虫歯リスクを大幅に下げることができます。

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