歯は常に脱灰と再石灰化を繰り返しています。その過程で歯の表面が溶け出すということがありますが、虫歯においてもその範疇であれば自分で治すことが可能です。これは、虫歯の基準でいうところのC0に相当する状態です。歯の表面にあるエナメル質が浸蝕される前であれば、しっかりと歯磨きをしていけば問題ないでしょう。ただし、エナメル質が侵されるC1以降の状態になってしまったらもはや自力では治せないので、早めに歯科医院に来院して治療するのがおすすめです。この状態では自覚症状も少ないため見逃されがちになりますが、まだ簡易の治療で済みます。
歯磨きをしなくても虫歯ができない人がいるって本当?
はい。人によっては全く歯磨きをしなくても虫歯にならないという人もいます。虫歯の原因菌であるミュータンス菌などの数が極端に少ない、もしくは全くいないというケースでしょう。口内にいる細菌は幼少期の頃に棲み分けが行われ、その後その割合はほぼ生涯続きます。この過程で虫歯菌が入り込まなければ虫歯にならない、若しくはなりにくい口内環境になるという理屈です。物心がつく前の段階になるので、このような理想的な口内環境にするためには、親御さんがどれだけ子供の歯の事を意識しているかにかかってきます。
虫歯予防ケアの仕方は人それぞれ
・キシリトールガムを噛む
キシリトールは虫歯菌の増殖を抑え、歯の再石灰化を促す効果がある成分です。市販のキシリトールガムでも良いですが、効果が高いのは歯科医院で販売されているキシリトールになります。キシリトールの含有量が50%以上のものがおすすめです。
・糖分を控えた食事にする
糖分は虫歯菌が増殖するために必要な栄養素です。しかし、まったく摂らないというのは体にも悪影響を及ぼすので、普段より摂取量を意識して下げると良いでしょう。