正しい知識できれいな歯並びを手に入れよう
また最近では、口の中の健康が将来的な全身の健康につながるとも言われており、そのためにも歯並びを整えることは、とても大切である。一方で、それを手に入れるための矯正治療には、期間がかかる、費用が高い、装置をつけると見栄えが悪いなどの負のイメージを持つ人も少なくない。
今回は、矯正治療の正しい知識について、大学病院で矯正学の助教を務めたこともあり、現在は宮前平歯科林クリニックで矯正治療を担当する市川雄大先生に教えてもらった。
(取材日2017年2月15日)
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
どのような人が歯の矯正治療を受けたほうが良いのでしょうか?
歯並びが少しでも気になっているのであれば、まずは矯正を専門とする医師に、無料のカウンセリングなどで相談してもらうことをお勧めします。一般の方は、前歯の凸凹など見た目だけに注目をしていることが多いですが、矯正を専門とする医師は、加えて噛み合わせなど口の中全体を診て、現在のことだけでなく将来的な虫歯や歯周病をはじめとした口の中の健康に対するリスクを診ています。つまり、多少は気になっているけど矯正治療をするほどではないと自分で思っていても、矯正を専門とする医師の目から見ると、治療をしたほうが良いケースも少なくないのです。治療を受けるのか、受けないのかは、医師に診てもらった上で判断してください。
矯正治療を受けるクリニックは、どのように選べば良いでしょう?
矯正治療は、比較的長期間の定期的な通院が必要になりますので、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが大切です。 わかりやすく説明をしてくれる、デメリットもしっかりと話してくれる、話したときの印象、検査をしっかりとしてくれるなどが判断材料になるのではないでしょうか。 矯正専門のクリニックでなくても、矯正を専門とする医師が定期的に診療を行っていれば、しっかりとした矯正治療が受けられますし、一般の歯科治療も受けられるのはメリットでしょう。 当院は、私と院長の付き合いも長く意思疎通がしっかりとできており、治療方針などについても正直に意見交換ができますので、より良い治療を提供できていると考えています。
こちらでは、どのような矯正治療が受けられますか?
当院では、基本的に歯の表側からワイヤーとブラケットで歯を固定して歯並びを整えていく表側矯正で治療を行なっています。表側矯正のメリットは、裏側(舌側)矯正やマウスピース型の装置による矯正に比べて、歯への力のかけ具合を微妙に調整できることです。歯の大きさは1本1本で違いますし、例えば、前歯と奥歯では動かすのに適切な力は違います。表側矯正なら、より適切に微妙な調整ができますので、結果として見た目的にも噛み合わせなどの機能的にもより優れた治療ができると考えています。見た目が気になるかもしれませんが、表側矯正でもワイヤーやブラケットの素材を選ぶことで装置を目立ちにくくすることができます。
検診・治療START!ステップで紹介します
1.初診相談を受ける
2.口の中の診察を受ける
3.必要に応じて精密検査を受ける
4.診断、症状、治療内容の説明を受ける
5.治療がスタート
矯正治療料金の目安
- 成人矯正:75万円
- 審美ワイヤー加算:5万円
- シミュレーション模型料:2万5000円